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【ユーザー車検は難しくない】予約から書類準備まで全てのやり方を解説

ユーザー車検は車検を最も安く済ませることができます。しかし事前にどんな準備をしたら良いかわからないという理由でユーザー車検を難しいと感じている方も多いと思います。

断言しますがユーザー車検は簡単で誰にでもお得に車検を取得することができます。

私はカーライフアドバイザーとして100回近く陸運局や軽自動車協会で車検を行っています。最初は不安でしたが一回クリアすると「何だこんなものか」と感じます。

 

ユーザー車検は以下のメリットがあります。

  • 車検費用を大幅に安く出来る
  • 車に詳しくなる
  • 1回やれば次も簡単に出来る

継続して車検を取得することを継続検査と呼びます。新たに車検を取得する新規検査と比べ継続検査は合格しやすいので初心者でも簡単に行うことができます。

この記事では初心者の方が簡単にユーザー車検を行うための事前準備から現地での手順について解説します。

 

【車検を忘れたらどうなる?】車検や自賠責の切れた時の対処法4選!! - タケノコCARS

車検の切れた車の車検については上記の記事で解説してるのではじめに御覧ください。

 

 

 

 

ユーザー車検を行う場所

普通車と軽自動車では車検を行う場所が異なるので注意しましょう。呼び方は様々ですが普通車であれば陸運支局、運輸局などと呼ばれます。軽自動車であれば軽自動車協会などと呼ばれています。

普通車と軽自動車では管轄している場所も異なります。普通車であれば都道府県。軽自動車であれば市区町村となります。詳しくは下記に表を御覧ください。

 

車検を受ける場所
自動車の種類 場所 管轄
普通車 陸運支局・運輸支局 都道府県
軽自動車 軽自動車協会 市区町村

 

どこの都道府県でも車検可能

単身赴任や大学生などで自動車のナンバーと異なる地域に住んでいる場合。「ナンバーの地域でなければ車検を受けられないのでは?」と考える方もいるでしょう。結論を言うと車検はナンバーと異なる地域でも取得可能です。

ただしどの地域であっても軽自動車と普通車では管轄が異なるので注意。ユーザー車検であっても住んでいる地域に関係なく車検の取得は可能なので安心してください。

費用

ユーザー車検の最大のメリットは車検費用を安く出来ること。ユーザー車検は法定費用のみで車検を行うことができますが法定費用がどれくらい掛かるのか知らない方も多いと思います。法定費用は下記になります。

 

ユーザー車検で必要な費用
  • 自動車損害賠償責任保険
  • 自動車重量税
  • 検査手数料

必ず必要となる費用は上記になります。他には検査コースを合格するため事前検査を行うテスター場での費用がありますがこちらは任意になります。テスター場については後ほど解説します。

車検を車屋に任せた場合はこの他に手数料と点検料、整備料が上乗せされます。ユーザー車検で節約できるのはこれらの車屋に支払う費用です。

 

重量税

重量税は車検を受ける車両の重さによって定められた税金にです。ユーザー車検を受ける際に一番最初に支払う費用になります。「次回自動車重量税紹介サービス」を利用することで次回の重量税を正確に知ることが出来るので下記リンクからご利用ください。

次回自動車重量税額照会サービス 

普通車は上記から照会可能です。

次回自動車重量税額照会入力 | 次回自動車重量税額照会サービス

軽自動車は上記から照会可能です。

 

重量税は環境性能や年数によって異なり初年度登録が13年、18年を経過すると増税されます。2022年現在の情報になります。今後、変化する場合があるので参考程度にしてください。

重量税計算表
重量 エコカー 13年未満 13年経過 18年経過
~500kg ¥5000 ¥8200 ¥11400 ¥12600
~1000kg ¥10000 ¥16400 ¥22800 ¥25200
~1500kg ¥15000 ¥24600 ¥34200 ¥37800
~2000kg ¥20000 ¥32800 ¥45600 ¥50400
~2500kg ¥25000 ¥41000 ¥57000 ¥63000
~3000kg ¥30000 ¥49200 ¥68400 ¥75600

支払いが完了すると「重量税印紙」が渡されるので「重量税納付書」に貼り付けましょう。ユーザー車検は重量税とこのあと解説する検査手数料を支払うところからスタートするので管轄の車検場に到着したら最初にやることだと覚えておいてください。

 

検査手数料

検査手数料は車検のコースを受けるための手数料となります。重量税と共に車検場に到着したら最初に支払う費用となります。支払いが完了すると「検査登録印紙」が重量税印紙と一緒に渡されます。

検査登録印紙は「自動車検査票」に貼り付けましょう。間違えて重量税納付書に貼り付けないよう注意が必要です。検査手数料の納付額は以下の通りになります。

 

検査手数料
軽自動車  ¥1800
小型車 ¥2100
普通車 ¥2200

 

自動車損害賠償責任保険

自動車には自動車損害賠償責任保険自賠責)の加入が義務付けられており車検ごとに加入します。車検場の近くには必ず代書屋と呼ばれる自賠責を発行してくれる場所があるので事前に調べておきましょう。加入費用は車種によりますがおおよそ2万円ほど。

 

自賠責は検査コースの合格後に加入してください。もし不合格となった場合にもう一度支払う必要があるので二度手間になります。お金も無駄になりますので要注意ポイントです。

 

予備検査(テスター場)費用

テスター場予備検査場)とは車検と同じ項目をチェックし必要に応じて軽微な整備や調整などを行ってくれる民間の工場です。ユーザー車検を受ける場合は自分で点検整備を行いますが自分では整備が難しいポイントはテスター場に任せることになります。

具体的にはライトの光軸、サイドスリップなどはDIYでの整備が困難なためテスター場で任せることになります。費用はおおよそ3000円から6000円ほど。車検コースは1日に3回まで受検可能なので1度落ちてしまった場合に箇所を絞っての利用が費用を抑えることができオススメです。

 

テスター場とは?
  • 車検項目と同じ内容を点検、整備してくれる。
  • 車検場の近くに必ずある。
  • 費用を抑えたいなら1度落ちてから利用する。

車検コースを1度で終わらせたい方は光軸調整サイドスリップの調整だけ行いましょう。車検で最も落ちやすいポイントであり自分で調整も行えないのでここだけは抑えておきましょう。

 

手続き手順

ユーザー車検の手続きを正しく行えるかと不安を多くの方が不安を感じていると思います。拘束時間も長いので手続きも多くなります。書類の準備やどこをどの順番で回ればよいのかなど初めての方はわからないことが山ほどあります。

実際に現地で不安を感じる方は係員の方に「継続車検で来た。次にどこに行けばよいかわからない」と伝えると手順を教えてもらえます。最初は係員に頼って車検を行えば手順を間違えることはありません。

 

予約が必要

ユーザー車検を受けるには基本的に予約が必要になります。予約をしなくても受検出来る場合もありますがリスクが高いので必ず予約してから行きましょう。予約には車検証情報が必要になるので予約手続きの際には手元に車検証を準備しましょう。
車検コースには受ける受付時間があります。12時から13時まで昼休みがあり車検受付不可能なので注意。

 

車検受付時間は下記のとおりになります。

車検コース受付時間
1ラウンド 9:00 ~10:15
2ラウンド 10:30~12:00
3ラウンド 13:00~14:15
4ラウンド 14:30~16:00

予約は軽自動車と普通車で異なります。下記にリンクを貼っておくので都合の良い時間に空きがあるか確認してください。

トップページ|自動車検査インターネット予約システム

普通車は上記リンクから予約可能です。

検査予約システム - 軽自動車検査協会

軽自動車は上記リンクから予約可能です。

 

どちらもアカウントの作成が必須なので必ず登録してください。メールアドレスと氏名電話番号で登録可能です。検査予約をすると予約番号が発行されるので忘れないようにメモかスマホの場合はスクリーンショット等で控えておきましょう。

普通車の予約手順
  1. 車検種別選択→継続車検
  2. 検査車種選択→普通車
  3. 次へ
  4. 車検を受ける都道府県を選択
  5. 都合の良い時間帯を選択
  6. 車体番号・氏名・電話番号を入力
  7. チェックを入れて確認
  8. 完了

 

軽自動車の予約手順
  1. 継続車検を選択
  2. 都道府県・近くの軽自動車協会を選択
  3. 日程選択
  4. ナンバー・車検満了日を選択
  5. 確認
  6. 完了

 

必要書類

ユーザー車検を難しいと感じさせている理由の一つに書類の準備があります。実際車検を行うためには多くの書類を準備する必要があります。1つでも不備があると当日に車検証を発行されなかったりなど手間が増えるので注意しましょう。

 

書類は普通車と軽自動車で異なります。現地で手に入るものが多いですが事前に用意しなければならない書類は要注意です。

 

ユーザー車検の必要書類
普通車 軽自動車
車検証 車検証
自賠責保険(現在の保険) 自賠責保険(現在の保険)
自賠責保険(新規の保険) 自賠責保険(新規の保険)
自動車重量税納付書 自動車重量税納付書
継続検査申請書(3号様式) 継続検査申請書(軽専用2号様式)
自動車検査表 軽自動車検査表
手数料納付書 軽自動車納税証明書

 

上記がユーザー車検の際に必要になる書類です。赤文字の書類は事前準備が必要な書類になります。自賠責保険は現在加入中のものと新規で加入したものの2つが必要になるので注意。新規の自賠責は車検当日に加入可能です。

 

軽自動車の車検では車検を受ける年の納税証明書が必要になります。納税証明書をなくした場合は管轄の役所で車検証免許証印鑑を持っていけば無料で発行できるので必ず用意してください。

【納税証明書は不要?】車検時に必要になる条件・再発行の必要物を解説 - タケノコCARS

 

代理人でも可能

日程が合わず車検を家族や友人など代理人にお願いしたい方もいらっしゃるかと思います。「代理人でも車検はできるの?」と感じるかもしれませんが問題なく可能です。委任状などの特別な書類も必要ありません。

ただし継続検査申請書に代理人の名前を記入する必要があるので書類を記入する時は注意しましょう。書類を記入する際に必要となる住所や電話番号、生年月日などの車の所有者情報は事前に確認しておきましょう。

 

車検の流れ

ユーザー車検の手順

いざ車検証に行ってもどのように回ればよいのか初めての人には分かりづらいと思います。基本的な車検場での回り方は上記のとおりになりますので参考にしてください。回り方は普通車も軽自動車でも共通です。

とはいっても実際に行ってみるとどこに行けばいいのかわからなくなることがあると思いますので一つの手順を終えるごとに次はどこに行けばよいのか聞くようにしましょう。

 

重量税・検査手数料印紙の購入

印紙購入

車検場で最初に行うことは重量税と検査手数料印紙の購入です。購入印紙を間違えると手間がかかるので車検証を窓口で手渡し、「継続車検です」と伝えると必要な印紙を購入することができます。

普通車では小型車(5ナンバー車)と普通車(3ナンバー車)で検査手数料も異なるので注意しましょう。

 

窓口の近くに手数料納付書検査票が必ずありますので記入しそれぞれに印紙を貼り付けてください。記入方法も書類のおいてある箇所に記入されているので参考にしましょう。

  • 検査印紙は自動車検査票に貼る
  • 重量税印紙は重量税納付書に貼る

貼り間違えに注意しましょう。

 

検査受付

車検 受付

印紙を購入したら検査予約の確認になります。事前予約したときの予約番号を検査表に記入し窓口に書類一式を渡しましょう。このときに自賠責の加入と法令点検の実施の有無を聞かれますが「どちらも後でやります」と伝えましょう。

自賠責保険は検査コースの合格後に購入します。法令点検については義務ではないので費用を節約したい方は実施しなくても結構です。

 

検査コース

車検 検査コース

受付を完了したらいよいよ検査コースに向かいます。検査コースは複数のレーンがありますが都道府県によっては4WD車専用コースなど車種別レーンがあるので受付時に確認ししておきましょう。初心者レーン設置されているので不安な方は利用してください。

 

ユーザー車検の検査項目
  • 同一性の確認・外見検査
  • サイドスリップ
  • スピードメーターヘッドライト
  • ブレーキ
  • 排ガス
  • 下回り

車検コースの主な検査コースは以上になります。順番は車検場によって異なりますが普通車も軽自動車も同一の項目となります。コースに入場したら信号機と電光掲示板の指示に従って検査を行いましょう。

【忘れがちな車検の項目10選‼】3ヶ月前に対策したい保安基準一覧 - タケノコCARS

 

各検査項目をクリアしたら検査表にスタンプを押すのを忘れないようにしてください。忘れるともう一度検査を受ける必要が有るので注意しましょう。

【車検を無理やり通す方法7選】悪用厳禁‼悪徳車検業者が行う裏技 - タケノコCARS

 

自賠責保険加入

自賠責保険

検査コースに合格したら自賠責保険に加入しましょう。検査コース合格前に加入するともし車検に落ちてしまった場合に後日再び購入しなければならないので検査コース合格後にしましょう。

自賠責保険は車検場の近くに必ずある代書屋と呼ばれるところで購入できます。過去の自賠責と車検証を手渡し自賠責の発行をお願いすると購入できますので利用しましょう。

 

自賠責発行後の注意点
  • 発行した自賠責保険が次回の車検期日より先か
  • 過去の自賠責と新たな自賠責の間に未加入期間はないか
  • 車体番号と車両番号はあっているか

上記が自賠責発行時の注意点となります。自賠責保険は車検期日より長い必要があります。車検は残っているが自賠責は切れているという状況がないように確認しましょう。

また新たに発行する自賠責は前回車検時に発行した自賠責の期日につながるように始期を設定する必要があります。例えば10月23日の正午に前回の車検が切れるようなら10月23日の午後には有効になるように発行しなければなりません。間違えやすいポイントなのでよく確認してください。

 

車検証交付

自賠責の発行まで終了したらいよいよ車検証の発行になります。準備した書類全てを交付受付窓口に提出して交付されるのを待ちましょう。提出すると受付番号札を渡されます。番号札の番号が呼び出されたらユーザー車検終了です。

 

新たな車検証と車検ステッカーが発行されるので名前や住所等の情報が間違いないか確認しましょう。交付された車検ステッカーはフロントガラスの上部中央に貼り付けてください。

 

ユーザー車検のデメリット

ユーザー車検はお店に車検を委託するより遥かに安価に車検を行うことが可能ですがデメリットも多くあります。手続きを全て自分で行う必要があるので整備や事務手続きなど幅広い自動車の知識が必要になります。

ユーザー車検の手順を解説してきましたがこれだけの手間をかけて費用対効果を本当に得られるのか改めて考えてみましょう。

 

  • 土日祝日は車検不可能
  • 時間と手間がかかる
  • 点検、整備も自分で行う

 

節約に見合う対価はあるのか?

 

土日祝日は不可

仕事は土日休みの方が多いかと思いますがユーザー車検は土日祝日は行えません。たしかに有給を取得したり代理人に行ってもらうこともできますが車検のためにそこまでするか?と感じる方もいるでしょう。

車検を指定工場に委託する場合、土日祝日での対応や1日で車検が終了することもあるので貴重な休日を1日潰すことはデメリットとなります。

 

手間と時間がかかる

ユーザー車検は書類の準備を自分で行わなければなりません。車検当日も少なく見積もって半日は掛かりますので実質1日以上は時間がかかります。書類が本当にあっているのか?と不安を抱えながら丸1日かけて車検費用を節約することに意味があるのか改めて考えてみましょう。

 

店に車検を任せるメリット
  • 車検に落ちると再車検
  • 書類ミスがあると後日再車検

 

手続きにミスがあると更に日数が必要になる!

車検にかけられる時間があまりない方は素直にお店に委託するのをオススメします。ユーザー車検は平日休みや主婦の方など平日に自由に使える時間のある方にオススメです。

 

点検整備は自分でやる

通常の車検であればプロが行ってくれる点検と整備ですがユーザー車検の場合はこれらを自分で行う必要があります。車検項目は普段から自分で整備を行う方であれば大したことない作業ですが普段整備を行わない方からすると高いハードルとなります。

 

【整備初心者にオススメ】初めての自動車整備に最低限必要な工具を紹介 - タケノコCARS

車検項目の点検で必要になる工具は上記の記事で解説しています。工具を持っていない方は初心者向けのコスパの高い工具を紹介していますので参考にしてください。

 

  • 車検項目の点検は整備初心者にはハードルが高い
  • 整備の為に工具を買わなければいけないこもある
  • 素人作業は事故の危険もある

 

整備に慣れていない方の作業は危険が伴う

 

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【楽天Car車検 口コミ】3つのメリット・デメリットを車検の専門家が解説。