盗難車が販売されるときニコイチと目玉抜きという手法が用いられます。私は自動車業界という職業柄このような粗悪車両を数台見ておりますが「聞いたこともないよ」という方も多いと思いますので2つの特徴を下記にまとめます。
ニコイチ/目玉抜きとは | |
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目玉抜き | 車体番号偽造車のこと |
ニコイチ | 2台の同一車を1台に接合すること |
この2つの手法は盗難車だけではなく事故車の修復歴をごまかすために使われることもあります。これらの粗悪車は一度所有してしまうと後々後悔することになりかねませんので現役カーライフアドバイザーの私が徹底的に解説していきます。
ニコイチとは
ニコイチ車両とは上記の図のように同一車種2台の綺麗な部分を接合し1台の車を作る手法のことをいいます。
フロントが損傷した車とリアが損傷した車を接合すると修復歴のない車が出来上がるということです。
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ニコイチは「接合車」と呼ばれ粗悪車両の一つされておりますが手間がかかるため現在では数は激減しております。
勘違いしやすいポイントですがニコイチに定義されるのはフレーム部分の接合のみです。例えばヘッドライトやフェンダーの移植などはニコイチには該当しないので注意しましょう。
顔面移植(フェイススワップ)
同一車種の接合をニコイチと呼ぶと解説しましたが異なる2車種を移植した車も存在します。有名なのが日産の180SXにシルビアのフロントを移植したシルエイティというものがあります。
勘違いされやすいですがこちらはニコイチ(接合車)には定義されません。これらの車はフェイススワップ車と呼ばれカスタムの一環として行われるのが一般的です。ただし例外としてフレームの接合があった場合には接合車という扱いになります。
目玉抜きとは
自動車には1台ずつに異なる車体番号というものが存在します。盗難車を販売する手法の1つに車体番号の打ち換え(目玉抜き)というものがあります。
車体番号はフレームの刻印とシールやプレートで貼られるコーションプレートの2カ所に存在します。目玉抜きはこの2つを盗難した同一車種に移植することで車体番号を偽造します。
職権打刻
ただし車体番号が傷などで見えなくなってしまった場合に運輸支局で申請することで正規に新たな車体番号を貰うことが可能です。この車体番号を職権打刻と呼びます。
初見打刻車は一般販売可能ですがオークションでの価値を著しく下げてしまうため推奨されません。車体番号は綺麗に見えるよう保つように気をつけましょう。
オークション出品禁止
ニコイチと目玉抜き車両は多くの業者オークションで出品が禁止されております。通常オークションのクレーム期限は1週間の前後ですがニコイチ/目玉抜きに関しては半年間クレームが有効です。
オークション出品が禁止されているためニコイチと目玉抜きの車の売却方法は限定されます。
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輸出が主な販売ルート
盗難車の主な販売ルートは海外への輸出です。日本車は壊れづらいため海外での人気も高く一度解体したうえで輸出され現地で組みなおされることが多いです。
特にワイルドスピード等の影響で国産スポーツカーの人気が海外で非常に高く盗難車が増加しております。そのため国内販売でニコイチや目玉抜きに遭遇することは稀ですが少なからず流通しておりますので注意しましょう。